奈良が大好き、キタローです。
大仏殿にまつわるちょっとマニアックな話を取りとめもなく。。
大仏殿に鴟尾は昔からあったのか?
「答え」いいえ。明治の大修理(明治42年~大正2年)までは、鳥衾(とりぶすま)が乗っていました。
明治の大修理前。相撲取りのちょんまげみたいなものが乗っています。
明治の大修理後。鴟尾ですね。
鳥衾(とりぶすま) 屋根の大棟または隅棟の上に突き出す丸い瓦のことをいいます。衾は寝具のことで、鳥がよく止まるからとか、鳥から鬼瓦を守るためとかいわれますが、装飾的な観点や雨の侵入を防ぐという役割で作られたんでしょうね。
鴟尾(しび) 魚の尾のことをいい、尾が水面から出ている状態は建物は水の中にあるということを表し、火災除けのお守りと言われています。大仏殿の鴟尾は高さ約3.3m、重さ約1.8tです。
大仏さんの両脇にある花瓶に止まっている蝶々はおかしくないか?
「答え」蝶々の脚が8本ある。。蝶々は昆虫だから、6本脚のはず。なぜなんでしょうね。よくわからないそうです。神格化された想像上の生物とでも言っておきましょう。
大仏殿北東の柱に、横30cm縦37cmの穴が開いている。何のためにあるのか?
大仏殿北東の柱の一本の一番下に、大仏の鼻の穴の大きさと同じという穴が開いています。
大仏殿を訪れた小学生は、この穴潜りを行ったことがあるんじゃないでしょうかね。キタローもやりましたよ。「頭がよくなる」とか、「厄除けになる」とか言われましたよね、確か。
「答え」よくわかりませんが、以下のようなことが言われています。
1.大仏殿の北東は鬼門で、邪気が漂っているので、風通しをよくして邪気が逃げるように穴が開いている。(この穴は東西に開いていて、邪気が逃げやすくするなら、南西・北東に開けた方がいいよね。)
2.穴の形は長方形で貫(ヌキ)の通る形と同じなので、間違って貫の穴を開けてしまった。(柱の端の端に、貫の穴を作ることなんてあるかな。。強度が出にくそう。)
3.参拝者が大仏さんの大きさを実感するために、江戸時代に穴を開けた。